”可愛いおにゃのこ風AI”に支配される未来ならアリかも知れない…
週末なので少しお金から離れてGigazineからいくつか。
ネットで大盛り上がりのchatGPTの4が発表されその性能が話題になっていますが、同時に早くもその潜在的な危険性も少しずつ明らかになって来たようです。
このインタビューは、華々しく発表されたGPT-4リリースの裏に隠れて目立つ事はないでしょうが、この方針転換は今後も続くAI開発のターニングポイントになるのではないでしょうか。
元々「AIの悪用を防ぐ」事を目的として設立されたOpenAIですが、その理念は「より多くの”正しい”AIが世界に存在する事によってAIの悪用を防ぐ」というもので、その為の非営利団体設立であり”オープンソース化”でした。
ところが、研究開発に巨額の資金を必要とした為に、当初の”非営利”から営利目的に舵を切る事になりました。
ChatGPT-3はその成果という事になります。
あまり勿体ぶった話をしてもしょうがないですね。
つまり、今回リリースされたGPT-4が余りにも優秀過ぎた事が問題なのでしょう。
現段階でGPT-4をオープン化するという事は、”悪用を防ぐ”事を目的に開発を進めてきたはずAIが、現状では他にライバルが居ないが故に、chatGPTそのものが”悪者”になる可能性を認識したのでしょうね。
そこで今回、”営利化”に続きOpenAI創立当初の理念である「オープンソース化」も思い留まる決断をしたのだと思います。
(ChatGPTとは別のAIの話ですが、AIを使用して絵本を販売した作家が、その作品で描かれている絵のタッチが、実在するイラストレーターの画風に酷似しているという理由で販売が差し止めになった…なんて事も既に起こっている様です。)
因みに、創立者の一人であるイーロン・マスク氏ですが、彼は過去OpenAIの営利化に反対し、その結果袂を分かつ決断をしています。
そして、現在は新たに別のAIを開発する事業を立ち上げようとしています。
ChatGPTが唯一無二の存在である現状の危うさを危惧しているのでしょうね。
Twitter社の運営では世界をお騒がせしている氏ですが、当初からAIの持つ利便性と危険性が具体的にイメージ出来ていたんでしょう。
まったく、桁外れの天才というものは実在するんですね…
中国も同様のAIの開発に着手しています。
「ターミネーター」の世界は兎も角、「パーソン・オブ・インタレスト」の時代くらいは思ったより早くやって来るのかも知れませんね。
でわ。
クライマックスが雑なのが玉に瑕ですが…